「歌う前に食べ物を食べても大丈夫ですか?」とご質問頂きました。
とくに本番前などは緊張して、食べ物が喉を通らないこともあるかと思います。
そこで本日は、人前で歌ったり話したりする本番前の、お腹のベストな状態についてお伝えしていきます。
なるべく満腹状態は避けよう
歌う前や人前で話をする前は、なるべく満腹の状態は避けるようにしましょう。
食べ物や飲み物がたくさん入って、胃が膨れた状態だと、腹圧がかかり
胃のすぐ上にある横隔膜が押し上げられてしまい、腹式呼吸がしづらくなります。
そのため、息を深く吸ったり吐いたりする事ができず、胸部を広げたり収縮させる胸式呼吸をせざるを得なくなってしまいます。
胸式呼吸に偏った息の仕方だと、呼吸量も不十分になって、浅い息づかいになるだけでなく
喉頭の位置が動いて安定しないため、声の高低や強弱もコントロールしにくくなってしまいます。
ほどほどくらいの腹八分がちょうどいい
食べ物の消化吸収能力も個人差がありますが、歌う時や大勢の人の前で話をする時などは
本番1時間か30分前には、腹八分目までの状態で食事をすませておくのが望ましいです。
また人によって、お腹が空き過ぎていると歌えないという人もいますし
極端にお腹が空きすぎた状態だと、血糖値が下がってふらついてしまったりする場合もあります。
発声によって、エネルギーを消耗することもまた念頭に置いておきましょう。