化学成分が含まれている煙草が健康に良くないことは、誰もが知っていますが
声にはどのような影響を及ぼすのでしょうか。
声帯に一番良くないのは、乾燥させること
喫煙時に吸い込む熱い煙が、声帯の水分を乾燥させることが最も大きな問題です。
例えば、水気が全然ない乾燥した手の平で、1秒に数回手拍子をしたら、手が熱く痛くなることが想像できるかと思います。
声を出すために、通常は秒単位で数百、数千回と振動する声帯もこれと同じです。
さらに喫煙は、飲食物を摂取する食道ではなく、息を吸い込む気道を通して、声帯に直接刺激を与えるため
長い時間喫煙すると声がにごり、平常時も喉に異物感を感じやすくなります。
喫煙は咽頭がんの発症率が高い
非喫煙者に比べて、喫煙者の喉頭がんの発症率が高いと言われています。
タバコに含まれるニコチンやタールといった、科学物質が害をもたらします。
喉頭がんの原因は、喫煙や飲食、喉の酷使などの関連が指摘されていて、とくに喫煙が喉頭がんの発症と密接につながりがあると言われています。
また最近では、女性の社会進出に伴い、女性の患者も増えているようです。
上手に歌いたいのであれば禁煙しよう
喫煙経験のある人は、喫煙者が煙草をやめるのはとても難しいことは知っていると思いますが
声帯にとって、「良い煙」などは存在しません。
また煙は同時に肺を痛めつけ、歌うために必要な空気を取り入れることを困難にします。
そのため上手に歌いたいのであれば、禁煙するべきでしょう。