東中野の駅前のカフェへ向かうため、線路沿いを歩いていた。
途中、東中野のポレポレや、カフェや昔ながらの喫茶店の前を通り過ぎた。
ふと目に入ってきた看板、「coffeeサンドウィッチ ジャックと豆の木」
あ、この名前知ってる。イギリスの昔話、「ジャックと豆の木」と同じだから知っているのではない。
私はかれこれ10年以上前の学生時代に総武線を利用していた。
総武線で東中野の前を通る度に、電車の窓から見えていた看板「ジャックと豆の木」だ。
いつか行ってみようと思ったまま、時間が過ぎ、暮らしが変わって総武線を利用しなくなり、すっかり忘れてしまっていたのだ。
まさかのタイミングで再び目に入ってきた看板。モーニングメニューをチラ見。大好きなピザトーストがある。
だけど今日は、駅前の別のカフェでモーニングをするつもりだったため、一旦店を通り過ぎ、目的のカフェへ向かった。
いざ目的のカフェに着いてみると、以前と違う様子。どうやらコロナ禍に対応し、システムが変わったようだった。
なんとなく、入りづらかった。そして迷わず足は「ジャックと豆の木」へ向かっていた。
店前へ戻り、店内へ入ると、まだお客さんは誰もいない様子。感じの良いマスターが窓際のテーブル席を
「どうぞ、どうぞ」と案内してくれた。
ピザトーストとアイスカフェラテを注文。誰もいない店内。マスターが調理している音が聞こえる。
マスターがいる方を背にして座っていたので、調理している光景を見ていないが
調理音から推測すると、アイスカフェラテの氷は、型に入れて固まった氷ではなく
ちゃんと大きい塊の氷を、アイスピックで砕いたのを使用している音がした。
純喫茶好きからしたら、嬉しい音だった。氷がおいしいから、アイスカフェラテもおいしいに決まっている。
「チンッ」という、トーストが焼けた音がして、マスターが運んで来てくれた。
いろんな形に砕かれた透き通る氷に、白と茶色のきれいなグラデーション。
チーズたっぷり、ピーマン、スライスサラミが色鮮やかに飾られたピザトースト。
チーズの溶け具合から、一見、焼き加減があまいのかなと思ったけど、食べてみたらちょうどよかった。
ピザトーストとアイスカフェラテを交互に食らう。
最高の組み合わせ。まったりミルクと混ざったコーヒーの味わいも奥深い。
まだ午前中。最高じゃん。と思っていると、常連のご夫婦がご来店。
聞こえてきた会話から、いつもモーニングしてから出社してる模様。最高じゃん。
学生時代からの夢が、まさかのタイミングで叶えられた午前中でありました。
また行こう。